TheProletarian’s blog

「社会主義」について考えるブログです。

社会主義とは②時代背景

社会主義」の背景を考える

 

どうも、TheProletarianです。

 

今回は前回の投稿に引き続き、「社会主義」について私個人の思うところを語っていこうと思います。

 

正確な歴史や詳細については是非ご自身で調べて頂きたいですし、いろいろな書籍が

豊富にありますのでそれらプロフェッショナルの方々の論述にお任せしたいと思います!!(読んだ書籍の紹介などもしていこうと思います。)

 

でもそもそもの前提くらいは私が責任を持って自分の言葉で語らないと卑怯ですよね。

(ほんと、思想とか歴史を正しく語るって難しいですし勇気がいります……涙目)

 

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まず先に誤解が生じないように言っておかなければならないのは

社会主義」とは○○である。と明確に定義するのは極めて困難だということです。

なんだか逃げのようにも思えますが、そもそも「社会主義」と言ってもさまざまな考えや方針があり、一概には定義できないのです。

多数の派閥の闘争や数々の試行錯誤を伴いながら、時に民衆の中より自然発生的に下から上へ、時に上から下への働きかけによって時代の変化と共に発展してきた思想、それが「社会主義」なのです。

しかしこれではあまりに漠然としてしまうのでもう少し具体的に要素を絞ってみます。

 

 

社会主義」の本質を捉えるために重要なのは、「労働者の運動」です。

この思想の本質を考えるときに重要なのは、あくまで「社会主義」という言葉は一つの

思想としての定義付けであって、ある日いきなり誰かか「そうだ!!これからは社会主義でいこう!!」などど言い出したわけではないのです。

誰が元祖「社会主義という概念の提唱者」なのかというのもなかなか難しい問題であり、歴史家でもない私にこれを定義することはできません。

しかし一つだけ私が確信をもっていえることは、産業革命におけるイギリス・フランス・ドイツなどにおける「労働者階級」の中から自然発生的に生まれた「労働者の運動」がその主要な源泉となったということです。

 

産業革命によってイギリス・フランス・ドイツを代表とした列強は急速な近代化を遂げて繁栄していきます。生産が手工業から機械工業へと移行し、大量の商品を生み出して莫大な利益を上げることが可能になります。

このことは勿論国力をあげることにめちゃくちゃ貢献しましたが、「労働者」プロレタリア的視点で見ると無視できない問題が大量発生していきます。

工場での機械を使用した大量生産が前提となりますので「機械」(生産手段)を持っていないプロレタリア(労働者)は生産設備を持つ資本家に雇用される形で労働することになります。全てにおいて圧倒的に資本家が強いので労働者は資本家がより多くの利益を得るために搾取され続けます。

現代の日本に生きる我々の感覚からは信じがたいですが、この時代は年端もいかぬ子供も平気で12時間労働などを強いられていたのです。

農村部においても、近代化は従来の家族経営的な農業を次第に困難なものとし、農村部から都市部への人口転入が急速に進みました。

 

このような状況下で、プロレタリア階級の不満は抑えられないものとなっていきます。

労働環境の改善、賃金の上昇、長時間労働の是正など「自らの権利意識に目覚めた労働者」はさまざまな「労働運動」を通じて資本家と闘ってゆくのです。

超ざっくりとしていますが、産業革命以降の、「資本家との闘いのなかでの労働者の権利意識」が今日の「社会主義」思想の土台を構築することになったと私は理解しています。(私自身も絶賛世界史を勉強し直し中ですw笑)

※世界史をある程度理解していないと何故人類が「社会主義」を生み出しのかを理解することはできないということを痛感します……

例を一つ上げると、1789年の「フランス革命は多くの方が知っていると思いますが、

フランス革命」における「ジャコバン派」という急進派が行った「恐怖政治」はのちの社会主義国における独裁政権の「お手本」になりました。

ソ連」の建国者レーニンは、さまざまな書籍において「フランス革命」と「ジャコバン派」について言及していますし、彼が起こした「ロシア革命」は「フランス革命」を「お手本」にしている部分が多々見受けられます。

(ここもテーマにしていずれまとめようと思います!!)

思想的にもジャコバン派社会主義のさまざまな派閥においても、「ジャコバン派」という一定の勢力を生み出しました。

 

知識を得るまでは私自身、「社会主義」と言えばなんとなく「ソ連」つまりロシアのイメージが強かったのですが、その源泉の多くは「フランスの歴史」に存在することが分かります。これは「社会主義」を「偏見」で捉えていた私にとっては大きな衝撃でした。やはり歴史を勉強することはとても大切ですね。

 

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今回はざっくりと社会主義」の歴史背景に触れました。

次回からより具体的に見ていきたいと思います!!