TheProletarian’s blog

「社会主義」について考えるブログです。

社会主義とは①イメージ

社会主義とは悪なのか

f:id:TheProletarian:20210124231154p:plain

 

 

どうも、TheProletarianです。

 

二回目の投稿ですが、今回は私がもっとも大切に考えていることについて書きたいと

思います。

 

それは、「社会主義」とはなにか。何故今の時代に必要なのかという事です。

皆さんは、「社会主義」という言葉を聞いて何を思い浮かべ、どう感じるでしょうか。

もちろん「なんじゃそりゃ」と思う方も、知識としては知っているという方もいる

ことでしょう。そして、知っていると思われた方の中でも「社会主義」に関して

良いイメージを持っているという方は少ないのではないでしょうか。

 

これは私の偏見かもしれませんが、なんとなく世の中的に疎んじられている思想のように感じます。同時に、それは無理もないとも思うのです。

 

なぜなら、社会主義というのは歴史的には失敗であると見なされているからです。

ソヴィエト社会主義共和国連邦、略して「ソ連

この国名は多くの人に耳馴染みがあると思います。実際、「社会主義」を語る上で

ソ連を避けて通ることはできません。

(ソ連については本ブログで今後詳しく取り上げていきます!!)

そして、この社会主義を標榜する国は、1991年に崩壊し消滅しました。

それに付随する東欧諸国の社会主義共産主義ブロックも共倒れの形で消滅の道を辿りました。(東欧の共産圏はまた複雑であり、全てをソ連と同等には扱えませんが)

 

ここで誤解してはならないのが、「社会主義」という思想自体が消滅したということではなく、あくまで「社会主義」を標榜する国家が消滅したという点です。

他にも、社会主義陣営として

中華人民共和国

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)

ベトナム社会主義共和国

キューバ共和国(2019年に大統領制に移行済み)

など現在でも存在します。

 

いずれも、政治・経済面で「貧しい」「言論の自由がない」などの

ネガティブな印象が強いのではないでしょうか。

その上、標榜していた最大規模の「ソ連」が既に消滅しているのですからこれは「失敗」と見なされても無理はないでしょう。

 

しかし、ここで皆さんに大きな思い違いをしてほしくないのです。

社会主義」という思想自体と、標榜した国の運営結果として生じた歴史とを混同すべきではありません。

否定的な意見の多くは、ソ連におけるレーニンスターリンの苛烈な独裁や虐殺

中国における毛沢東の蛮行、カンボジアでのポルポトの大虐殺

北朝鮮における国民への弾圧や圧倒的貧困さなどを引き合いに出します。

確かにそれらの歴史は間違いありません。

 

 

しかしです!!

 

果たして、それらの国々は本当に「社会主義だったのか、ということです。

いずれも、実態は「社会主義」の理想を掲げたがいつの間にか単なる「独裁国家」に

なってしまったという悲しい歴史です。

社会主義思想」は決して、独裁をして国民を虐殺しろなどと説いてはいません。

 

まずそこの大いなる誤解を多くの方に解いてもらいたいと思います。

ここの出発点の偏見がある以上、どのようにしても「社会主義」の本質を肯定的に捉えることが出来ないからです。

 

そして、「社会主義」を理解しようとする時、我々の目を眩ます大きな障壁がもう一つあります。

 

アメリカです!!

 

正確に言うなら、「アメリカ的視点」です。

え?? ここは日本でしょ???

あーよくいる何でもアメリカ・CIA陰謀論者か……

違います!!

そう思われた方も、冷静に身近なメディアなどを見つめ直して欲しいのです。

 

 かつて冷戦時代、世界は西陣に分かれていました。

というよりも当時のソ連アメリカが勝手に線引きしたと言っても過言ではないでしょう。ここでは冷戦自体については割愛します。

 

日本は、西側に分類されています。

西側の中でも、経済的に発展した主要国とされていますし、なんとなく多くの人が

その認識でいると思います。(国連安保理常任理事国には入れてもらえませんが・・・)

しかしそもそもが西だの東だのと世界を単純に二極化して捉えてよいのでしょうか。

世界の二極化は、冷戦当時の当事国によって都合良く定義された枠組みにすぎません。

戦争というのは、何が敵であるか悪であるかを明確に定義することで国民を一致団結させる必要があるからです。十人十色では戦争に勝てませんから。

 

世界の戦争屋アメリ」は非常に狡猾な国で、プロパガンダに長け、古今東西あらゆる国に介入してきました。第二次敗戦後の日本の復興の段階において、アメリカは非常に緻密な計画を持ってしてこの日本を「アメリカ的視点の西側国」に作り変えました。

その際にどのような手段を用いたかについては多くの要素がありますが、ここでは

私が思いつく身近な例を挙げたいと思います。

 

例えばアメリカのハリウッド映画を知らない、一度も観たことがないという人は少ないでしょう。私自身、小学校時代などを思い返してみると、当時は「木曜洋画劇場」「金曜ロードショー」などで盛んにハリウッド映画が放送されており、毎週始まりの21時を楽しみにしていました。学校でも同級生と昨日見た洋画の感想を興奮気味に語っていたのを懐かしく思います。

 

まあ私自身が小さいころから映画好きなだけだったのかもしれませんが

日本人は洋画=ハリウッド映画という感覚で育ってきた方も多いのではないでしょうか。

 

そしてここからが重要です!!

ハリウッド映画でも特にアクション映画などの分野で顕著なのですが

かならず正義と悪が存在します。

もちろん多くにおいて正義は「アメリ」なのですが、問題はです。

 怪しい敵・スパイの人物の「ソ連」設定のなんたる多さ(笑)

とりあえず敵に困ったら「ソ連のスパイ」にしとけ!!くらいの感じですね。

今でも続く007シリーズもそれの最たるものです。

f:id:TheProletarian:20210124222452j:plain

 

つまり、ほぼサブリミナルかのごとく、アクション映画を見るたびに

ソ連=悪いやつ」というイメージが刷り込まれていくのです。

 

もちろん映画だけで洗脳できるわけではないですし、単に映画をよく観ていた私の「映画に対する過大評価」の側面もあると思います。

 

しかしかつて、ソ連の建国者レーニンは以下の言葉を言い残しています。

全ての芸術の中で最も重要なのは映画である」と。

ソ連における「芸術」は非常に面白いテーマなので今後私自身勉強しながら投稿していくつもりです。乞うご期待!!

 

いうまでもなく、これはレーニンが映画ファンだったからではありません。

映画が大衆に与える影響力の強さを分かっていたのです。

 

そう考えるならば、一大産業の一つであるハリウッド映画にアメリカの意向が介入していない訳がありません。

東西冷戦時の対立構造を、映画の中でも繰り返し描き出すことによって自由で発展した国はアメリカを代表とした西側暗く不気味なイメージに満ちた東側という認識を世界に浸透させていった訳です。

そして、アメリカによって再建された日本は特にその影響を強く受けていると思います。私自身も、自分で興味を持って知識を得るまでは、ソ連については「根拠のない漠然とした不気味な印象」を持っていました。正に目論見通り(笑)!!

要するに、我々は身近なさまざまなメディア(例として映画)を通じて東西冷戦期のイメージを潜在意識に植え付けられており、そのことが「社会主義」に対する理解に「偏見のフィルター」を掛けてしまっているということです。

 

このイメージを払拭することは容易ではありませんが、まずは西側・東側という枠組みを捨てアメリカが決して正義でも正しいわけでもないということを認識したうえで、純粋に「思想」として「社会主義と今一度向き合う必要があるのです。

 

 

ちょっと長くなりすぎてしまうので今回はここまでにします。

次回では、何故私が「社会主義」を大切に思うのかについて投稿しようと思います。